SONY α7 Vでライブ撮影を始めるとき、意外と迷いやすいのがメモリーカードです。
α7 Vは最高約30コマ/秒の高速連写に対応しているため、「せっかくα7 Vを使うならCFexpress Type Aも必要?」「普通のSDカードでは性能を活かせない?」と気になりますよね。
ただし、α7 Vを使うからといって、全員がCFexpress Type Aを買う必要はありません。
ライブで決めポーズや目線が来た瞬間を短く連写する撮り方と、RAWで長時間連写を続ける撮り方では、メモリーカードに求める性能が違います。
この記事では、α7 Vで使えるCFexpress Type AとSDカードの違いを、ライブ撮影で重要な高速連写・RAW・バッファ・価格を中心に比較します。
「CFexpress Type Aにお金をかけるべきか、それとも高速なSDカードで十分なのか」を判断したい方は、自分の連写の使い方と照らし合わせてみてください。
- α7 VにCFexpress Type Aは必要?
- α7 Vで使えるメモリーカードを確認
- CFexpress Type AとSDカードは何が違う?
- ライブ撮影で差が出るのは「バッファ」
- 30コマ/秒ならCFexpress Type Aが必要?
- ライブ撮影ではCFexpressより撮り方を見直した方がいい場合もある
- SDカードならUHS-IIを選ぶ
- CFexpress Type Aを選ぶならSONY CEA-Gシリーズ
- ライブ撮影でCFexpress Type Aが向いている人
- UHS-II SDカードで十分な人
- α7 Vの2つのカードスロットはどう使う?
- CFexpress Type AとSDカードのFAQ
- まとめ|α7 VだからCFexpress Type Aが必須ではない
- 関連記事
α7 VにCFexpress Type Aは必要?
結論からいうと、短い連写を中心にライブ撮影するなら、高速なUHS-II SDカードでも選択肢になります。
一方で、RAWで高速連写を長く続けたり、連写直後にすぐ次の連写へ移りたい人ほど、CFexpress Type Aのメリットが大きくなります。
| 撮影スタイル | 候補 |
|---|---|
| 決めポーズなどを短く連写する | UHS-II SDカードも候補 |
| 連写を短く区切って使う | UHS-II SDカードも候補 |
| RAWで長めの高速連写をする | CFexpress Type Aが有利 |
| 連写後の書き込み待ちをできるだけ減らしたい | CFexpress Type Aが有利 |
ここで注意したいのが、「30コマ/秒を使う=CFexpress Type Aが必須」ではないことです。
重要なのは最高連写速度の数字だけではなく、どれくらい連写を続けるのか、RAWをどのくらい記録するのか、書き込み待ちをどこまで減らしたいのかです。
α7 Vで使えるメモリーカードを確認
α7 Vには2つのメモリーカードスロットがありますが、対応するカードが同じではありません。
スロット1はCFexpress Type AとSDカードに対応
上段のスロット1は、CFexpress Type Aに加えて、SDXC/SDHCのUHS-II・UHS-Iカードにも対応しています。
CFexpress Type Aを使いたい場合は、こちらのスロット1へ挿入します。
スロット2はSDカードに対応
スロット2はSDXC/SDHCのUHS-II・UHS-Iカード用です。
つまりα7 Vでは、CFexpress Type Aを購入しなくても、SDカードを使って撮影できます。
CFexpress Type Bとは間違えないように注意
CFexpressには複数のタイプがありますが、α7 Vで対応しているのはCFexpress Type Aです。
「CFexpressなら何でも使える」というわけではないので、購入時はType Aであることを確認しておきましょう。
また、α7 VはCFexpress 4.0規格には対応していません。CFexpress 4.0対応カードを装着した場合も、CFexpress 2.0規格で動作します。
CFexpress Type AとSDカードは何が違う?
ライブ撮影で大きな違いになるのが、データを書き込む速さです。
| 比較項目 | CFexpress Type A | UHS-II SD |
|---|---|---|
| 高速書き込み | 強い | カード性能による |
| 長い高速連写 | 向いている | 撮り方によっては十分 |
| バッファ解放 | 速くしやすい | CFexpressより不利になりやすい |
| 価格 | 高め | 比較的抑えやすい |
| 予備を揃えやすい | △ | ○ |
CFexpress Type Aは高速ですが、カードを変えたから写真の画質そのものが良くなるわけではありません。
ライブ撮影での大きなメリットは、大量の写真を書き込むときの余裕と、バッファを早く解放しやすいことです。

ライブ撮影で差が出るのは「バッファ」
CFexpress Type Aが必要か考えるうえで知っておきたいのが、カメラのバッファです。
バッファとは?
高速連写で撮影した写真は、その瞬間にすべてメモリーカードへ書き込み終わるわけではありません。
いったんカメラ内部のバッファへためられ、そこからメモリーカードへ書き込まれていきます。
撮影 → バッファへ一時保存 → メモリーカードへ書き込み
という流れをイメージすると分かりやすいでしょう。
連写が長くなるほどカードへの書き込みが重要になる
RAWで高速連写すると、短時間でも多くのデータが発生します。
連写を続けてバッファへ大量の写真がたまり、メモリーカードへの書き込みが追いつかなくなると、撮影のテンポにも影響してきます。
ライブでは「今の決めポーズを連写した直後に、次のレスが来た」ということもあります。
そんなときに書き込みをできるだけ早く進めたい人ほど、高速なカードの価値が出てきます。
CFexpress Type Aはバッファ解放を速くしやすい
SONYもα7 VでCFexpress Type Aを使うメリットとして、大容量データの高速記録とバッファの早期解放を挙げています。
CEA-Gシリーズは最大書き込み速度700MB/sに対応しており、α7 Vで高速連写を多用する場合の候補になります。
つまりCFexpress Type Aの魅力は、単に「高価で高性能なカード」ということではありません。
連写した大量の写真を素早く書き込み、次の撮影へ移りやすくすることがライブ撮影での大きなメリットです。
30コマ/秒ならCFexpress Type Aが必要?
α7 VでCFexpress Type Aを検討する人が最も気になるのが、「最高約30コマ/秒で撮るならCFexpressが必要なのか?」という点でしょう。
30コマ/秒という数字だけで決めない
同じ30コマ/秒でも、シャッターを押している時間によって発生するデータ量は大きく変わります。
たとえば、推しが決めポーズをした瞬間だけ短く連写して、一度シャッターから指を離す撮り方があります。
一方で、ダンス中に長時間シャッターを押し続け、RAWを大量に記録する撮り方もあります。
この2つでは、メモリーカードやバッファへの負荷が同じではありません。
決めポーズを短く連写するならSDカードも候補
ライブでは、ずっと連写し続けなくても撮影できます。
- 推しから目線が来た瞬間
- 決めポーズ
- ジャンプ
- ターン
- 表情が変わった瞬間
- レスが来た瞬間
こうしたタイミングの前後を短く連写するスタイルなら、高速なUHS-II SDカードも候補になります。
CFexpressを買うか迷っているなら、まず「自分は何秒くらいシャッターを押し続けているか」を振り返ってみると判断しやすいです。
長いRAW連写を繰り返すならCFexpressが有利
一方、RAWで長めの高速連写を繰り返すなら、CFexpress Type Aのメリットが大きくなります。
ライブでは一度の決めポーズだけで終わらず、その直後に別のメンバーと絡んだり、推しがこちらを向いたりすることがあります。
そんな場面で「さっきの連写後も、できるだけ早く次を撮りたい」という人には、高速書き込みによるバッファ解放の速さが重要になります。
ライブ撮影ではCFexpressより撮り方を見直した方がいい場合もある
CFexpress Type Aを導入すれば高速連写を使いやすくなりますが、「カードを速くすれば30コマ/秒でずっと撮っていい」というわけでもありません。
30コマ/秒で長く撮ると写真枚数も増える
高速連写を長く続ければ、当然ながら撮影枚数は一気に増えます。
そうなると必要になるのは、メモリーカード容量だけではありません。
- 撮影後に保存するSSDの容量
- バックアップ容量
- 写真を取り込む時間
- 大量の写真から選ぶ時間
- RAW現像する時間
まで増えていきます。
ライブ1公演で何千枚も増えていけば、撮影後の管理まで含めた負担はかなり大きくなります。
決定的瞬間の前後を狙って連写する
ライブ撮影では、ずっとシャッターを押し続けるより、動きの変化を見ながら連写する方が撮影後のセレクトもしやすくなります。
ジャンプ、ターン、決めポーズ、目線、レスなど、「ここ」という瞬間の少し前から連写する使い方です。
その撮り方でSDカードに不満がないのであれば、CFexpress Type Aを急いで追加する必要性は下がります。

SDカードならUHS-IIを選ぶ
「自分の撮り方ならCFexpressまでは必要なさそう」と判断しても、α7 Vのライブ撮影用として低速なSDカードを積極的に選ぶ理由はありません。
高速連写を使うなら、UHS-II対応SDカードを候補にするとよいでしょう。
V60とV90はどう考える?
V60やV90は、最低書き込み速度を示すビデオスピードクラスです。
ただし、静止画のライブ撮影でカードを選ぶ場合、V60かV90かという表記だけで決めるのではなく、カード自体の書き込み性能や自分の連写スタイルまで確認したいところです。
また、α7 Vで動画も撮影する場合は、選択する記録方式によって必要なメモリーカードの条件が変わります。
そのため「V60を買えばα7 Vのすべての記録方式で問題ない」とは考えず、動画を使う場合は撮影モードに対応したカードを確認してください。
SanDisk Extreme PRO SDXC UHS-II V60 128GB
CFexpress Type Aほどの高速書き込みを必要とせず、ライブで短い連写を中心に使うなら、UHS-II対応のSDカードが現実的な選択肢になります。
今回の候補はSanDisk Extreme PRO SDXC UHS-II V60 128GBです。
「まずSDカードでライブ撮影を始めて、実際にバッファや書き込み速度へ不満を感じてからCFexpressを追加する」という買い方もできます。
CFexpress Type Aを選ぶならSONY CEA-Gシリーズ
RAWで高速連写を積極的に使い、バッファ解放をできるだけ速くしたいなら、CFexpress Type Aを検討する価値があります。
今回紹介するのはSONY CEA-Gシリーズ CFexpress Type A 320GB(CEA-G320T)です。
最大書き込み速度700MB/s
CEA-Gシリーズは最大書き込み速度700MB/sに対応しています。
α7 VでもCFexpress Type Aは高速連写した画像の書き込みとバッファ解放に活かせるため、RAW連写を重視する人との相性がいいカードです。
価格差に見合う使い方をするか考える
ただし、CFexpress Type AはSDカードより高価です。
短い連写しか使わず、現在のUHS-II SDカードでも撮影中に困っていないなら、カード性能を上げても体感差が小さい可能性があります。
反対に、ライブ中に何度もバッファ待ちが気になっているなら、その時間を短くできることに価値があります。
ライブ撮影でCFexpress Type Aが向いている人
- RAWで撮影することが多い
- 最高約30コマ/秒の高速連写を積極的に使いたい
- 一度の連写時間が長い
- 長めの連写を何度も繰り返す
- 連写直後にもすぐ次の瞬間を狙いたい
- バッファ待ちをできるだけ減らしたい
- カード価格より撮影レスポンスを優先したい
特にライブ撮影では、良い瞬間が一度だけ来るとは限りません。
高速連写した直後にさらに良い表情が来ることもあるため、書き込み待ちを減らすことに価値を感じるならCFexpress Type Aが候補になります。
UHS-II SDカードで十分な人
- 決めポーズなどを短く連写する
- シャッターを長時間押しっぱなしにしない
- 連写後の書き込み待ちで困っていない
- 撮影枚数を必要以上に増やしたくない
- メモリーカードの費用を抑えたい
- 予備カードを複数用意したい
- CFexpressが必要かまだ判断できない
このタイプなら、最初からCFexpress Type Aへ大きく予算をかける必要はありません。
まずUHS-II SDカードで実際にライブを撮り、「連写後の書き込みがもっと速ければ」と感じるようになってからCFexpressを追加する方法もあります。
α7 Vの2つのカードスロットはどう使う?
α7 Vは2スロットなので、カードの使い方にも選択肢があります。
SDカードを使って運用する
CFexpress Type Aを買わなくても、α7 VはSDカードで撮影できます。
まず高速なUHS-II SDカードを使い、自分の連写スタイルで不満が出るか確認するのも現実的です。
CFexpress Type AとSDカードを使い分ける
スロット1へCFexpress Type A、スロット2へSDカードを入れて運用することもできます。
α7 Vには2枚のメモリーカードを使った同時記録や振り分け記録などの機能があります。
ただし、高速連写を最優先する場合は、記録先や同時記録の設定によって書き込み条件が変わるため、「CFexpressを1枚入れればどの記録設定でも同じ速度になる」とは考えない方がいいでしょう。
ライブ本番前に、自分が使う記録設定で連写と書き込みの動作を確認しておくと安心です。
CFexpress Type AとSDカードのFAQ
α7 VはSDカードだけでも使えますか?
はい。α7 VはSDXC/SDHCのUHS-I・UHS-IIカードに対応しています。
CFexpress Type Aを購入しなければα7 Vでライブ撮影できない、ということではありません。
30コマ/秒ならCFexpress Type Aは必須ですか?
最高約30コマ/秒という数字だけでCFexpress Type Aが必要と決める必要はありません。
短い連写が中心なのか、RAWで長い高速連写を繰り返すのかによって必要性が変わります。
特にCFexpress Type Aのメリットが出やすいのは、大量のデータを連続して書き込み、バッファを早く解放したい場合です。
CFexpress Type Bは使えますか?
α7 Vが対応しているCFexpressはType Aです。購入するときはカードの種類を間違えないようにしてください。
CFexpress 4.0対応カードならさらに速くなりますか?
α7 VはCFexpress 4.0規格には対応していません。
CFexpress 4.0対応カードを挿入した場合もCFexpress 2.0規格で動作するため、「4.0対応だからα7 Vでもその規格どおり高速になる」と考えないようにしましょう。
SDカードはV60とV90のどちらがいいですか?
静止画のライブ撮影では、V60・V90という表記だけでなく、カード自体の書き込み性能と自分の連写時間を含めて判断します。
また、動画撮影では記録方式によって必要なカード条件が変わるため、動画も撮る人は使用する記録設定に対応したカードを選んでください。
CFexpress Type Aにすると写真の画質は良くなりますか?
CFexpress Type Aへ変更しただけで、写真そのものの画質が良くなるわけではありません。
主なメリットは高速なデータ書き込みとバッファ解放です。
画質ではなく、高速連写をどれだけ快適に続けられるかという部分で考えると分かりやすいでしょう。
まとめ|α7 VだからCFexpress Type Aが必須ではない
α7 VはCFexpress Type Aに対応していますが、ライブ撮影をする人全員がCFexpressを用意する必要はありません。
短い連写を中心に使い、書き込み待ちで困っていないなら、高速なUHS-II SDカードも選択肢です。
一方で、RAWで長めの高速連写を繰り返し、連写直後にもすぐ次の決定的瞬間を狙いたいなら、CFexpress Type Aの高速書き込みとバッファ解放が活きてきます。
「α7 Vを買ったからCFexpressも買う」ではなく、まずは自分のライブ撮影でSDカードの書き込み速度やバッファに不満があるかを基準に考えてみてください。
SDカードで十分なら、その分の予算を予備カードやバッテリーなどへ回すこともできます。反対にバッファ待ちが撮影機会を逃す原因になっているなら、CFexpress Type Aへ投資する意味が出てきます。

コメント