ライブ撮影用にF2.8ズームを買うとき、迷いやすいのが24-70mm F2.8と70-200mm F2.8のどちらを選ぶかです。
「小箱なら24-70mm」「ライブ撮影なら70-200mm」と考えたくなりますが、実際には会場規模だけでは決められません。
同じライブハウスでも、最前から撮るのか、中ほどから撮るのか、後方から撮るのかで必要な焦点距離は変わります。さらに、推しの全身を撮りたいのか、表情まで大きく撮りたいのかでも選択は変わります。
そこでこの記事では、SONYのFE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)とFE 70-200mm F2.8 GM OSS II(SEL70200GM2)を例に、ライブ撮影ではどちらを選べばいいのかを比較します。
ポイントは、単純な会場の大きさではなく「自分と推しの距離」と「撮りたい構図」です。どちらを先に買うか迷っている方は、普段の撮影位置を思い浮かべながら読んでみてください。
- ライブ撮影なら70-200mmと24-70mmはどっち?
- 24-70mmと70-200mmの違いを比較
- 迷ったら「70mmで足りるか」を確認する
- 最前〜前方なら24-70mmが使いやすい?
- 中〜後方なら70-200mmが使いやすい?
- 撮りたい写真から70-200mmと24-70mmを選ぶ
- 暗いライブでは24-70mmと70-200mmのどちらが有利?
- 重さと取り回しなら24-70mmが有利
- FE 24-70mm F2.8 GM IIが向いている人
- FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIが向いている人
- どちらを先に買う?迷ったときの判断方法
- 70-200mmと24-70mmのFAQ
- まとめ|70-200mmと24-70mmは推しとの距離で選ぼう
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ライブ撮影なら70-200mmと24-70mmはどっち?
最初に大まかな目安を整理すると、次のようになります。
| 撮影スタイル | 選びやすいレンズ |
|---|---|
| ステージとの距離が近い | 24-70mm |
| 最前〜前方から撮ることが多い | 24-70mm |
| 全身や複数メンバーを撮りたい | 24-70mm |
| ステージとの距離がある | 70-200mm |
| 中〜後方から撮ることが多い | 70-200mm |
| 上半身や表情を大きく撮りたい | 70-200mm |
ただし、これはあくまで目安です。
最前でもステージとの間に距離があれば70mm以上を使えることがありますし、中ほどからでもステージ全体を撮りたいなら24-70mmが使いやすいことがあります。
「どの会場へ行くか」だけではなく、「その会場のどこから、推しをどのくらい大きく撮りたいか」まで考えるのがポイントです。
24-70mmと70-200mmの違いを比較
今回比較する2本の違いを整理してみましょう。
| 比較項目 | FE 24-70mm F2.8 GM II | FE 70-200mm F2.8 GM OSS II |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 24-70mm | 70-200mm |
| 開放F値 | F2.8 | F2.8 |
| 質量 | 約695g | 約1,045g(三脚座除く) |
| 得意な距離 | 近距離〜中距離 | 中距離〜遠距離 |
| 得意な構図 | 全身・複数人・ステージを含めた構図 | 上半身・表情・推し1人を大きく切り取る構図 |
| 取り回し | 比較的しやすい | 大きく重いため長時間では負担が増えやすい |
どちらもズーム全域でF2.8を使えるため、今回の比較では「どちらが明るいか」よりも必要な焦点距離の違いが重要です。
24-70mmと70-200mmは70mmでつながっています。この70mmが自分のライブ撮影で足りるかどうかを見ると、どちらを買うべきか判断しやすくなります。

迷ったら「70mmで足りるか」を確認する
24-70mmと70-200mmで迷っているなら、まず普段のライブ写真を思い出してみてください。
70mmで撮ったときにどう感じるかが大きな分岐点になります。
70mmで推しを十分大きく撮れるなら24-70mm
70mmまでズームすれば、普段撮りたい大きさまで推しを写せるなら、24-70mmが使いやすい可能性があります。
24-70mmなら、推しが近づいたときに50mm、35mm、24mm側へ戻せます。
たとえば70mm側で上半身を撮っていたところへ推しがステージ前方まで来ても、広角側へズームすれば全身へ切り替えられます。
最前〜前方で距離が変化する現場では、この自由度がかなり便利です。
70mmでも推しが小さいなら70-200mm
反対に、70mmまでズームしても推しが小さく、「もっと寄りたい」と感じるなら70-200mmが候補になります。
70-200mmなら、そこから100mm前後、135mm前後、200mm側へとズームできます。
中〜後方から推し1人を大きく撮ったり、表情を狙ったりするときは、この望遠側が活きてきます。
70mmで撮った写真を毎回大きくトリミングしているなら、そもそも焦点距離が足りていない可能性があります。
70mmが長すぎることが多いなら24-70mm
逆に70mmでは全身が入らず、50mmや35mmくらいまで広くしたいと感じることが多いなら、70-200mmではなく24-70mm側です。
ライブでは撮影者が自由に後ろへ下がれないことがあります。
特に最前や前方では、推しがステージ前まで来た瞬間に70mmでも長すぎることがあります。
70mmからもっと寄りたいのか、70mmからもっと広くしたいのか。
この考え方なら、会場の収容人数だけで選ぶより、自分に必要なレンズを判断しやすくなります。
最前〜前方なら24-70mmが使いやすい?
ステージとの距離が近い最前〜前方では、24-70mmが使いやすい場面が増えます。
推しが近づいても広角側へ戻せる
24-70mmのメリットは、70mm側から24mm側まで一気に画角を広げられることです。
推しとの距離に合わせて、たとえば70mm側から50mm前後、35mm前後、24mm側へズームを戻すことができます。
最前で推しが近づいてきたとき、自分が下がれなくてもレンズ側で画角を調整できるわけです。
全身や複数メンバーを撮りやすい
推し1人の全身だけでなく、衣装やステージまで含めた写真、複数メンバーが並んだ瞬間などを撮りたい場合にも24-70mmは便利です。
特に近距離では、望遠側だけでは画面に収まらない場面が出てきます。
ライブ写真というと顔や上半身を大きく撮ることに目が向きがちですが、全身の振り付けや衣装まで残したいなら広角〜標準域も重要です。
最前でも24-70mmが必ず正解ではない
ただし、最前なら必ず24-70mmというわけではありません。
最前とステージの間に距離がある会場なら70mm以上を使えることもありますし、推しの表情を中心に撮りたいなら望遠側が欲しくなることもあります。
反対に、ステージとの距離が極端に近ければ24mmでも全身やステージ全体が収まらない場合があります。
「最前」という言葉だけではなく、実際に推しまでどのくらいの距離があるかを見ることが大切です。

中〜後方なら70-200mmが使いやすい?
ステージとの距離が離れてくると、70-200mmの出番が増えてきます。
70mmからさらに寄れる
24-70mmは70mmで望遠端になりますが、70-200mmでは70mmがスタートです。
少し距離があるなら100mm前後、さらに離れれば135mm前後、後方からなら200mm側までズームする、といった使い方ができます。
ここでも「100mmレンズ」「135mmレンズ」を使い分けるという意味ではなく、70-200mmのズームリングを動かして、その場に合う焦点距離へ調整するということです。
上半身や表情を大きく撮りやすい
ステージから距離があると、24-70mmでは推しが画面の中で小さくなります。
70-200mmなら、離れた位置からでも上半身や表情を大きく切り取りやすくなります。
推しの目線や笑顔、決めポーズなどを大きく残したい人にとって、100〜200mmを使えることは大きなメリットです。
近距離では70mmでも長すぎることがある
一方で、推しとの距離が近くなると70mmでも長く感じることがあります。
70-200mmは70mmより広くできないため、推しがステージ前方まで来て全身が切れてしまっても、撮影者自身が下がれなければ対応できません。
中〜後方では便利でも、近距離では24-70mmの方が自由度が高くなります。
撮りたい写真から70-200mmと24-70mmを選ぶ
撮影位置だけで決められない場合は、どんなライブ写真を多く残したいか考えてみましょう。
| 撮りたい写真 | 使いやすい傾向 |
|---|---|
| ステージ全体 | 24-70mm |
| 複数メンバー | 24-70mm |
| 推し1人の全身 | 近距離なら24-70mmが使いやすい |
| 上半身 | 撮影距離によって両方 |
| 表情・顔を大きく撮る | 距離があるなら70-200mm |
| 後方から推し1人を狙う | 70-200mm |
これは絶対的な分類ではありません。
近ければ70mmでも顔を大きく撮れますし、距離があれば70-200mmでも全身を撮れます。
重要なのは、焦点距離だけを見るのではなく、撮影距離と構図をセットで考えることです。
暗いライブでは24-70mmと70-200mmのどちらが有利?
今回比較しているSEL2470GM2とSEL70200GM2は、どちらもズーム全域で開放F2.8を使えます。
そのため、単純に「70-200mmの方が暗所に強い」「24-70mmの方が明るい」という比較にはなりません。
暗いライブで優先したいのは、推しの動きを止められるシャッタースピードです。
通常のダンスなら1/800秒前後を基本にし、ジャンプや激しいダンスでは1/1000秒以上も検討します。
照明が暗ければF2.8でもISOは上がりますが、ISOを下げるためだけにシャッタースピードを大きく落とすと、今度は被写体ブレが増えてしまいます。
MCやバラードなど動きが少ない場面なら1/400〜1/500秒程度まで落とすこともできますが、通常のダンス撮影とは分けて考えましょう。
また、70-200mmは焦点距離が長いため、200mm側ではカメラの小さな揺れや構図のズレも目立ちやすくなります。
SEL70200GM2には光学式手ブレ補正がありますが、手ブレ補正でアイドル自身の動きを止めることはできません。ライブでは十分なシャッタースピードを確保することが基本です。
重さと取り回しなら24-70mmが有利
ライブでは焦点距離だけでなく、レンズの重さも無視できません。
SEL2470GM2は約695g、SEL70200GM2は約1,045g(三脚座除く)なので、レンズだけで約350gの差があります。
350gという数字だけを見ると小さく感じるかもしれませんが、カメラに装着して長時間構え続けると負担の差を感じやすくなります。
特に狭いライブハウスでカメラを何度も上げ下げしたり、遠征で機材を長時間持ち歩いたりするなら、24-70mmの方が取り回しやすいでしょう。
ただし、必要なのが100〜200mmの焦点距離なら、軽さだけを理由に24-70mmを選んでも目的を満たせません。
必要な焦点距離を決めてから、重量を比較する順番がおすすめです。
FE 24-70mm F2.8 GM IIが向いている人
- ステージとの距離が近いことが多い
- 最前〜前方から撮ることが多い
- 推しの全身をよく撮る
- 複数メンバーやステージも画面に入れたい
- 推しが近づいたら35mmや24mm側へ戻したい
- ライブ中の距離変化に1本で対応したい
- 70-200mmより機材重量を抑えたい
特に、70mmまでズームすれば十分に推しを大きく撮れて、そこから広角側も頻繁に使う人には24-70mmが合いやすいです。
FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIが向いている人
- ステージとの距離があることが多い
- 中〜後方から撮影することが多い
- 推し1人を大きく撮りたい
- 全身より上半身や表情を重視したい
- 70mmまでズームしても推しが小さいことが多い
- 100〜200mmの焦点距離を使いたい
特に、現在70mmで撮影した写真を後から大きくトリミングすることが多いなら、70-200mmを選ぶメリットがあります。
70mmからさらに100mm、135mm、200mm側へズームできるため、撮影位置を変えられなくても推しを大きく狙いやすくなります。
どちらを先に買う?迷ったときの判断方法
それでも24-70mmと70-200mmのどちらを先に買うか決められないなら、スペック表ではなく自分がすでに撮った写真を確認してみてください。
STEP1:普段どこから撮っているか確認する
まず、最前〜前方が多いのか、中〜後方が多いのかを確認します。
毎回違う場合は、最も撮影回数が多い位置を基準にして構いません。
STEP2:よく使っている焦点距離を確認する
ズームレンズで撮影しているなら、写真の撮影情報から焦点距離を確認できます。
35〜50mm前後が多いのか、70mm付近を頻繁に使っているのかを見るだけでも判断材料になります。
STEP3:70mmで撮った写真を見る
ここが一番重要です。
70mmで撮影した写真を見て、推しの大きさを確認してください。
「これ以上寄らなくても十分」と感じるのか、「もっと表情を大きくしたい」と感じるのかで必要なレンズが変わります。
STEP4:70mmから広くしたいか、寄りたいかを決める
70mmでは長く、もっと広く撮りたい場面が多いなら24-70mm。
70mmでは短く、もっと推しへ寄りたい場面が多いなら70-200mm。
70mmでちょうどよくても、35mmや50mmを使うことが多いなら24-70mmの方が柔軟に対応できます。
STEP5:全身と表情のどちらを優先するか考える
最後に、自分がライブで一番残したい写真を考えます。
衣装まで含めた全身、ダンス、ステージの雰囲気を残したいなら24-70mmが使いやすくなります。
一方、推しの目線、笑顔、表情、上半身の決めポーズを大きく残したいなら、撮影距離によって70-200mmのメリットが大きくなります。
70-200mmと24-70mmのFAQ
ライブ撮影で最初のF2.8ズームならどちらがおすすめですか?
一律には決められません。
最前〜前方から撮ることが多く、70mmより広い焦点距離も使うなら24-70mm。中〜後方から撮ることが多く、70mmでは推しが小さいなら70-200mmが選びやすくなります。
「最初の1本だから24-70mm」と決めるのではなく、普段の撮影距離から選びましょう。
小箱なら24-70mmで十分ですか?
ステージとの距離が近ければ24-70mmは使いやすいですが、小箱だから必ず十分とは限りません。
中ほどや後方から撮影する場合や、推しの表情を大きく撮りたい場合は70mmでは足りないこともあります。
会場の規模より、実際のステージとの距離で判断するのがおすすめです。
70-200mmは最前では使えませんか?
使えないわけではありません。
ステージとの間に距離があったり、上半身や表情を中心に撮ったりするなら、最前でも使える場合があります。
ただし、70mm側でも全身が入らない距離では使いにくくなります。
24-70mmで推しの顔アップは撮れますか?
推しとの距離が近ければ、70mm側を使って表情を大きく撮ることはできます。
ただし撮影位置が離れるほど70mmでは足りなくなるため、顔や上半身を大きく狙うなら70-200mmが有利になります。
70-200mmと24-70mmの両方が必要ですか?
撮影位置が最前から後方まで大きく変わるなら、2本あると対応できる範囲は広がります。
ただし、最初から両方を揃える必要はありません。
まず自分が最もよく使う焦点域の1本を選び、撮影を続ける中で「もっと広角が欲しい」「もっと望遠が欲しい」と感じた段階でもう1本を検討しても遅くありません。
単焦点と迷ったらどうすればいいですか?
ライブ中に推しとの距離が変わり、撮影位置も自由に動けないならズームレンズが便利です。
一方、35mmや50mmなど使う焦点距離がほぼ決まっていて、暗い会場で少しでも明るさを確保したいならF1.4〜F1.8クラスの単焦点も有力です。
まとめ|70-200mmと24-70mmは推しとの距離で選ぼう
ライブ撮影で70-200mmと24-70mmのどちらを選ぶか迷ったら、会場規模だけで決めないことが大切です。
ステージとの距離が近く、全身〜上半身を柔軟に撮りたいなら24-70mm。
ステージとの距離があり、上半身〜表情を大きく撮りたいなら70-200mm。
そして、どちらを買うか迷ったときに分かりやすい判断材料になるのが70mmです。
普段70mmで撮影していて「もっと広くしたい」と感じるなら24-70mm側、「もっと推しを大きくしたい」と感じるなら70-200mm側を検討してみてください。
70mmでちょうどよくても、推しが近づいたときに35mmや50mmへ戻すことが多いなら24-70mmが便利です。
逆に70mmの写真を毎回トリミングしているなら、100〜200mmを使える70-200mmが活きてきます。
「ライブだから70-200mm」「小箱だから24-70mm」ではなく、自分と推しの距離と、残したい写真から選ぶ。
これが、ライブ撮影用のF2.8ズームを選ぶときに失敗しにくい考え方です。
最後にもう一度、自分の撮影スタイルを基準に選んでみてください。
最前〜前方で、推しが近づいたときにも全身まで柔軟に撮りたいならFE 24-70mm F2.8 GM II。
中〜後方から、推しの上半身や表情まで大きく撮りたいならFE 70-200mm F2.8 GM OSS II。


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