ライブ撮影おすすめカメラ設定まとめ|ISO・AFも初心者向けに解説

撮影設定・テクニック
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ライブ撮影を始めたばかりの頃は、「シャッタースピードはいくつ?」「ISOはどこまで上げる?」「AFはどれを選べばいい?」と、設定項目の多さに迷いますよね。

しかも、SONY・Canon・Nikonでは同じような機能でも名称が違うことがあります。ネットで見つけた設定を真似しようとして、「自分のカメラにはAF-Cがない」「評価測光ってどれ?」と止まってしまう方もいるでしょう。

ただ、ライブ撮影で考える基本はメーカーが変わっても大きくは変わりません。被写体の動きを止める、必要な明るさを確保する、動く人物にピントを合わせ続ける。まずはこの3つを意識すると、複雑に見える設定がかなり整理できます。

この記事ではSONY・Canon・Nikonなど特定のメーカーに限定せず、ライブ撮影初心者が最初に試しやすいカメラ設定をまとめました。

「まず何を設定すればいいのか」から、写真がブレた・暗い・ピントが合わないときの直し方まで順番に紹介します。

なお、会場の明るさや出演者の動き、使用するカメラ・レンズによって適した数値は変わります。ここで紹介する設定は絶対的な正解ではなく、最初の1枚を撮るためのスタート地点として使ってください。

  1. ライブ撮影のおすすめ設定|まずはここから始めよう
  2. 初心者は「シャッタースピード→絞り→ISO→AF」の順で設定する
    1. ①まず被写体を止めるシャッタースピードを決める
    2. ②次にレンズの絞りを決める
    3. ③必要な明るさになるようISOを調整する
    4. ④動く人物を追えるAFにする
  3. SONY・Canon・Nikonでライブ撮影設定はどう違う?
    1. SONYのライブ撮影設定
    2. Canonのライブ撮影設定
    3. Nikonのライブ撮影設定
    4. メーカーが違っても設定の目的は同じ
  4. ライブ撮影ではシャッタースピードを最優先で考える
    1. 動きが少ない場面なら1/250秒前後から試す
    2. 激しいダンスなら1/320〜1/500秒以上も検討する
    3. 手ブレ補正があっても被写体ブレは防げない
  5. 絞りはレンズの明るさとピントの合わせやすさで決める
    1. F2.8前後をひとつの目安にする
    2. F1.4・F1.8なら暗い会場でも光を取り込みやすい
    3. 「暗いから開放」がいつも正解ではない
  6. ISO感度は「低いほど正解」ではない
    1. ISO800や1600など特定の数字を正解にしない
    2. ISOを下げすぎて写真がブレる方が困ることもある
    3. Mモード+ISOオートも初心者には使いやすい
  7. ライブ撮影のAFは動く人物を追い続ける設定が基本
    1. AF-CやサーボAFなど動体向けAFを選ぶ
    2. 顔・瞳・人物認識は対応機種なら活用する
    3. 推しではなく別のメンバーにピントが合う場合はAFエリアを見直す
  8. 連写は「最高速にしておけば安心」ではない
    1. ジャンプや決めポーズは連写を使う
    2. MCや動きの少ない場面では連写速度を落としてもいい
    3. バッファとメモリーカードも確認する
  9. 測光モードはステージ照明に合わせて考える
    1. 初心者は標準的な測光方式から始める
    2. 背景が暗いと顔が白飛びすることがある
  10. 露出補正は明るさの微調整に使う
    1. 顔が暗いからと一気に明るくしない
    2. Mモードでは設定によって露出補正の働き方が変わる
  11. ホワイトバランスはAWBから始めてもOK
    1. 初心者はAWBから試す
    2. 照明の色を完全に消す必要はない
  12. RAWとJPEGは撮影後に編集するかで選ぶ
    1. しっかり編集するならRAW
    2. すぐSNSへ投稿したいならJPEGも便利
    3. 迷ったらRAW+JPEGも選択肢
  13. 会場別|ライブ撮影の設定例
    1. 暗い小箱ライブハウス
    2. 中規模ライブ会場
    3. 大箱・ホール
  14. 初心者がライブ撮影でやりがちな設定ミス
    1. ISOを下げることばかり考える
    2. 暗いから絞りを常に開放にする
    3. 最高速連写なら決定的瞬間が撮れると思う
    4. 撮影中に設定を全部変えてしまう
  15. 写真の失敗から見直す設定を判断する
  16. ライブ撮影の設定についてよくある質問
    1. SONY・Canon・Nikonでおすすめ設定は大きく変わる?
    2. ライブ撮影はMモードじゃないとダメ?
    3. シャッタースピードは1/250秒で十分?
    4. ISO感度はどこまで上げても大丈夫?
    5. AF-CとサーボAFは何が違う?
    6. 瞳AFがないカメラでもライブ撮影できる?
    7. 最初の1枚が失敗したら何から変えればいい?
  17. まとめ|まず4つの設定からライブ撮影を始めよう
  18. 関連記事

ライブ撮影のおすすめ設定|まずはここから始めよう

最初に、ライブ撮影初心者が確認しておきたい設定をまとめます。

設定項目最初に試したい設定
撮影モードMモードを基本候補にする
シャッタースピード1/250秒前後から試し、動きが速ければ1/320〜1/500秒以上へ
絞りF2.8前後をひとつの目安にする
ISO感度会場の明るさに合わせて調整。ISOオートも選択肢
AF動く被写体を追い続けるAF
AFエリア被写体を追いやすいエリア。人物・瞳認識対応機なら活用
連写中速〜高速を場面によって使い分ける
測光画面全体を判断する標準的な測光方式から試す
ホワイトバランスAWB(オートホワイトバランス)から試す
保存形式編集するならRAWまたはRAW+JPEG

設定項目が多く見えますが、最初から全部を覚える必要はありません。

初心者なら、まず「シャッタースピード・絞り・ISO・AF」の4つを押さえてください。撮影に慣れてから連写、測光、ホワイトバランスなどを調整していけば大丈夫です。

初心者は「シャッタースピード→絞り→ISO→AF」の順で設定する

ライブ撮影で迷いやすい原因のひとつが、最初からすべての項目を同時に決めようとすることです。

どこから触ればいいのか分からなくなったら、次の順番で考えてみてください。

  1. シャッタースピードを決める
  2. 絞りを決める
  3. ISO感度で必要な明るさを確保する
  4. AFを動く人物に合わせる

①まず被写体を止めるシャッタースピードを決める

ライブでは出演者が動くため、最初に「どれくらいの速さでシャッターを切るか」を考えます。

たとえば1/250秒から撮り始め、手や髪がブレるなら1/320秒、1/500秒と速くしていく方法です。

②次にレンズの絞りを決める

暗いライブ会場なら、F2.8など比較的小さなF値から試します。

F1.4やF1.8の単焦点レンズを使っている場合はさらに光を取り込みやすくなりますが、ピントの合う範囲が浅くなる点には注意してください。

③必要な明るさになるようISOを調整する

シャッタースピードと絞りを決めたら、写真が暗すぎないようISO感度を調整します。

「ISOをできるだけ低くする」のではなく、必要なシャッタースピードを維持できるISOを選ぶと考えるのがポイントです。

④動く人物を追えるAFにする

最後に、出演者の動きへピントを合わせ続けられるAFを選びます。

ここまで設定できれば、まず撮影を始められます。最初の数枚を確認してから、明るさやブレ、ピントを見て微調整しましょう。

SONY・Canon・Nikonでライブ撮影設定はどう違う?

ライブ撮影の基本は共通していますが、初心者を悩ませるのがメーカーによる名称の違いです。

特にAFと測光は呼び方が異なるため、代表的な名称を簡単に整理しておきます。

目的SONYCanonNikon
動く被写体を追うAFAF-CサーボAF系AF-C
画面の広い範囲で測光マルチ評価測光マルチパターン測光
自動ホワイトバランスAWBAWBAWB
感度を自動調整ISO AUTOISOオートISO感度自動制御など

名称や選択できる機能は機種・世代によって異なります。表は「自分のカメラでは何に相当するのか」を探すための目安として使ってください。

SONYのライブ撮影設定

SONYのαシリーズでは、動く被写体を追従するときにAF-C(コンティニュアスAF)が基本的な選択肢になります。

人物や顔・瞳などを認識できる機種なら、対応する被写体認識機能を組み合わせることでステージ上の人物を追いやすくなります。

測光では「マルチ」など画面の広い範囲を見ながら判断する方式から始めると分かりやすいでしょう。

ただし同じαシリーズでも、機種や世代によって被写体認識、連写、AFの設定内容は異なります。

Canonのライブ撮影設定

CanonのEOSシリーズでは、動く人物を追い続けるAFとしてサーボAFという名称を目にすることがあります。

SONYやNikonの記事を読んで「AF-Cが見つからない」と戸惑うかもしれませんが、重要なのは名前ではありません。

動いている人物へ継続してピントを合わせる機能を選ぶと覚えておけば、メーカーが変わっても迷いにくくなります。

測光では「評価測光」などが選択肢になります。

Nikonのライブ撮影設定

NikonのZシリーズなどでは、動く被写体を追い続ける場合にAF-Cが基本的な選択肢になります。

人物や瞳の検出に対応した機種なら、ライブ撮影でも活用できます。

測光では「マルチパターン測光」といった名称を目にすることがあります。

メーカーが違っても設定の目的は同じ

SONYの「マルチ」、Canonの「評価測光」、Nikonの「マルチパターン測光」のように、同じような目的でも名前が違います。

そのため「SONYだからこの撮り方」「Canonだから別の撮り方」と考えるのではなく、その設定が何をする機能なのかを理解する方が重要です。

ライブ撮影ではシャッタースピードを最優先で考える

ライブ撮影で最初に決めたいのがシャッタースピードです。

ステージ上では、歌いながら手を振ったり、ターンしたり、ジャンプしたりと出演者が常に動いています。

動きが少ない場面なら1/250秒前後から試す

ライブ撮影初心者なら、まず1/250秒前後をひとつのスタート地点として考えると分かりやすいでしょう。

MC中や比較的ゆっくりした振り付けなら対応できる場面があります。

ただし「1/250秒なら絶対にブレない」という意味ではありません。撮影した写真を拡大し、顔だけでなく手や髪も確認してください。

激しいダンスなら1/320〜1/500秒以上も検討する

ダンスが激しくなると、1/250秒では手足や髪の動きを止めきれない場合があります。

その場合は1/320秒、1/500秒、さらに速いシャッタースピードへ変更します。

一方、シャッタースピードを速くすると取り込める光は減ります。写真が暗くなったら、絞りやISO感度で補います。

手ブレ補正があっても被写体ブレは防げない

初心者が勘違いしやすいのが手ブレ補正です。

カメラやレンズの手ブレ補正は撮影者側の揺れを抑えるためのもので、ステージ上で動いている出演者を止めてくれるわけではありません。

手ブレ補正が強力なカメラでも、激しく踊っている人物を止めたいなら十分なシャッタースピードが必要です。

絞りはレンズの明るさとピントの合わせやすさで決める

ライブ会場では光が限られるため、F値の小さい明るいレンズが有利になる場面があります。

F2.8前後をひとつの目安にする

24-70mm F2.8や70-200mm F2.8などは、ズームしながら比較的明るさを確保しやすいためライブ撮影でも使いやすいレンズです。

手持ちのレンズがF2.8まで開けられるなら、暗い会場ではひとつの基準にできます。

F1.4・F1.8なら暗い会場でも光を取り込みやすい

暗い小箱ではF1.4やF1.8の単焦点レンズが助けになることがあります。

同じシャッタースピードを維持しながらISO感度を抑えやすくなるからです。

「暗いから開放」がいつも正解ではない

ただし、F値を小さくするほどピントが合って見える範囲は浅くなります。

出演者が前後に大きく動く場面では、開放付近だと顔からピントが外れやすくなることもあります。

写真が明るくなってもピントが合わなければ意味がないため、必要に応じて少し絞ることも考えましょう。

ISO感度は「低いほど正解」ではない

ISO感度は初心者が特に迷いやすい設定です。

ISOを上げれば必要な明るさを確保しやすくなりますが、一般的には高感度になるほどノイズが目立ちやすくなります。

ISO800や1600など特定の数字を正解にしない

「ライブ撮影ならISO1600」といった数字だけを覚えるのはおすすめしません。

同じ会場でも曲ごとに照明が変わりますし、使用するレンズやカメラによって必要なISOは変わります。

ISOを下げすぎて写真がブレる方が困ることもある

ノイズを嫌ってISOを低くしすぎると、必要なシャッタースピードを確保できなくなることがあります。

ライブでは推しの一瞬の表情を撮り直せません。

多少ノイズが増えても被写体ブレを防いだ方がよい場面は多いため、ISOの数字だけを怖がらないことが大切です。

Mモード+ISOオートも初心者には使いやすい

照明変化の激しいライブでは、Mモードでシャッタースピードと絞りを決め、ISOだけオートにする方法もあります。

たとえば動きを止めるためのシャッタースピードと、使いたい絞りを固定し、照明の変化に応じたISO調整をカメラに任せる考え方です。

対応機種ならISO上限も設定しておくと、意図せず極端に高いISOになるのを抑えやすくなります。

ただしISOオートの設定方法や上限設定はメーカー・機種によって異なります。

ライブ撮影のAFは動く人物を追い続ける設定が基本

シャッタースピードやISOが適切でも、推しの顔にピントが合っていなければ残念な写真になってしまいます。

AF-CやサーボAFなど動体向けAFを選ぶ

SONY・NikonではAF-C、CanonではサーボAFなど、メーカーによって名称が異なります。

覚えるべきなのは名前ではなく、動く被写体へピントを合わせ続けるAFを選ぶことです。

顔・瞳・人物認識は対応機種なら活用する

人物や顔、瞳などを認識できる機種ならライブ撮影でも便利です。

特に左右へ移動する出演者を追うときは、AFエリアを細かく動かし続けなくても追従しやすくなる場合があります。

ただし、強い逆光、赤や青の強い照明、顔が隠れた瞬間などは認識が不安定になることもあります。

推しではなく別のメンバーにピントが合う場合はAFエリアを見直す

複数人がステージにいると、カメラが手前の人物や別のメンバーを選んでしまうことがあります。

この場合はAF性能だけの問題とは限りません。

AFエリアが広すぎないか、被写体認識の対象が適切かなども確認してください。

連写は「最高速にしておけば安心」ではない

ライブ撮影では連写が役立ちますが、最初から最後まで最高速で撮り続ける必要はありません。

ジャンプや決めポーズは連写を使う

ジャンプ、ターン、指差し、決めポーズなど一瞬で終わる動きでは連写が便利です。

数枚の中から表情や手足の位置がよい1枚を選びやすくなります。

MCや動きの少ない場面では連写速度を落としてもいい

最高速連写を続けると、1回のライブだけで数千枚になることもあります。

撮影後の選別が大変になるだけでなく、メモリーカード容量も消費します。

激しいダンスでは高速、MCでは単写や低速・中速など、場面に合わせて使い分けると効率的です。

バッファとメモリーカードも確認する

高速連写できるカメラでも、カメラ内部のバッファがいっぱいになると連写速度が低下したり、次の撮影まで待たされたりする場合があります。

RAW+JPEGで高速連写するとデータ量も増えるため、カメラ本体だけでなくメモリーカードの性能も関係してきます。

測光モードはステージ照明に合わせて考える

ライブでは背景が真っ暗なのに、出演者だけ強いスポットライトを浴びる場面があります。

ここで関係してくるのが測光モードです。

初心者は標準的な測光方式から始める

SONYの「マルチ」、Canonの「評価測光」、Nikonの「マルチパターン測光」など、画面の広い範囲から露出を判断する方式を最初の候補にすると分かりやすいでしょう。

背景が暗いと顔が白飛びすることがある

カメラが暗い背景の影響を強く受けると、写真全体を明るくしようとして、スポットライトが当たった顔や白い衣装が白飛びする場合があります。

「写真全体が暗いからもっと明るくしよう」と考える前に、推しの顔が適切な明るさになっているかを確認してください。

露出補正は明るさの微調整に使う

カメラが判断した明るさが、自分の撮りたい写真と一致するとは限りません。

顔が暗いからと一気に明るくしない

暗い瞬間に合わせて大きくプラス補正すると、次に強いスポットライトが当たった瞬間、肌や衣装が白飛びすることがあります。

ライブ照明は短時間で変化するため、撮影結果を見ながら少しずつ調整しましょう。

Mモードでは設定によって露出補正の働き方が変わる

Mモードでシャッタースピード・絞り・ISO感度をすべて固定している場合など、露出補正を操作しても実際の露出が変わらない設定があります。

一方、Mモード+ISOオートなどでは露出補正を利用できる組み合わせがあります。

この部分は機種によって操作や仕様が異なるため、自分のカメラでも確認してください。

ホワイトバランスはAWBから始めてもOK

ライブ写真では「肌が真っ赤」「全体が青い」といった色の問題も起こります。

初心者はAWBから試す

照明が頻繁に切り替わるライブで、最初から色温度を細かく固定するのは簡単ではありません。

まずAWB(オートホワイトバランス)から撮影し、結果を見ながら調整する方法でも構いません。

照明の色を完全に消す必要はない

赤いステージを完全な肌色へ戻してしまうと、ライブ特有の雰囲気までなくなることがあります。

「正しい肌色」にすることだけでなく、その場の照明をどこまで写真に残すかも考えてみてください。

RAWとJPEGは撮影後に編集するかで選ぶ

しっかり編集するならRAW

撮影後に明るさやホワイトバランスなどを調整したいならRAWが向いています。

ライブは照明変化が大きいため、撮影後に調整できる余地を残せるのはメリットです。

すぐSNSへ投稿したいならJPEGも便利

撮影後に大きな編集をせず、スマホへ転送してすぐ投稿したいならJPEGは扱いやすい形式です。

迷ったらRAW+JPEGも選択肢

RAWを保存しながらすぐ使えるJPEGも欲しい場合は、RAW+JPEGという方法があります。

ただし保存するデータ量が増えるため、連写するライブ撮影ではメモリーカード容量にも注意してください。

会場別|ライブ撮影の設定例

ここからは実際の撮影をイメージしやすいよう、会場別のスタート設定例を紹介します。

同じ規模の会場でも照明や出演者の動きは違います。以下の数値で固定するのではなく、最初の数枚を撮った後に調整してください。

暗い小箱ライブハウス

設定スタート例
撮影モードMモード
シャッタースピード1/250〜1/500秒前後
絞りF1.8〜F2.8前後
ISO照明に合わせて調整・ISOオートも候補
AF動体追従向けAF
連写中速〜高速

最初の1枚が暗ければ、シャッタースピードをすぐ遅くするのではなく、まず絞りとISOに調整できる余地がないか確認します。

反対に写真は明るいのに手や髪がブレているなら、シャッタースピードを速くする方向で調整します。

中規模ライブ会場

設定スタート例
撮影モードMモード
シャッタースピード1/320〜1/500秒前後
絞りF2.8前後
ISO照明に合わせて調整
AF動体追従向けAF
連写動きの激しい場面を中心に高速連写

小箱より照明に余裕がある場合は、ISOを下げるだけでなく、シャッタースピードを速くして激しい動きを止める方向へ使う方法もあります。

大箱・ホール

設定スタート例
撮影モードMモード
シャッタースピード1/320〜1/640秒前後を目安に調整
絞りF2.8前後など使用レンズに合わせる
ISO照明とシャッタースピードに合わせる
AF動体追従向けAF
AFエリア被写体の大きさ・人数に合わせて調整

大箱では望遠レンズを使う機会が増えますが、「望遠だから必ず1/500秒以上」と機械的に決める必要はありません。

被写体の動き、焦点距離、手ブレの状況を見ながら調整してください。

初心者がライブ撮影でやりがちな設定ミス

ISOを下げることばかり考える

ノイズを減らしたい気持ちは分かりますが、ISOを下げた結果、シャッタースピードが遅くなって推しがブレてしまっては本末転倒です。

ノイズと被写体ブレのどちらを優先するか考え、必要ならISOを上げましょう。

暗いから絞りを常に開放にする

明るさは確保できますが、ピントの合う範囲が浅くなります。

写真が明るいのに顔へのピントが安定しない場合は、AFだけでなく絞りも確認してみてください。

最高速連写なら決定的瞬間が撮れると思う

連写速度を上げても、シャッタースピードやAFが適切でなければ、ブレた写真やピントの外れた写真が大量に増えるだけです。

連写は「基本設定を整えたうえで決定的瞬間を拾うもの」と考えましょう。

撮影中に設定を全部変えてしまう

写真が失敗したからと、シャッタースピード・ISO・AF・測光を一度に変更すると、何が原因だったのか分からなくなります。

できるだけ原因をひとつに絞って調整する方が、自分のカメラの特徴も早く理解できます。

写真の失敗から見直す設定を判断する

写真の状態最初に確認したい設定
人物がブレているシャッタースピード
写真が暗いISO・絞り・露出
ノイズが目立つISO感度・露出不足
顔にピントが合わないAF方式・AFエリア
別の出演者にピントが合うAFエリア・被写体認識
顔や衣装が白飛びする露出・測光
肌の色がおかしいホワイトバランス・照明
連写が途中で遅くなるバッファ・保存形式・メモリーカード

たとえば「暗いうえにブレている」場合、単純にシャッタースピードを遅くして明るくすると、さらにブレる可能性があります。

この場合はシャッタースピードを維持したまま、絞りやISOで明るさを確保できないか考えます。

反対に「明るさは十分だけど手がブレる」なら、ISOを少し上げてでもシャッタースピードを速くする、といった判断ができます。

「失敗した写真を見る → 原因を考える → 関係する設定をひとつ変える」。この繰り返しが、設定値を丸暗記するよりライブ撮影の上達につながります。

ライブ撮影の設定についてよくある質問

SONY・Canon・Nikonでおすすめ設定は大きく変わる?

メーカーによってAFや測光、連写などの名称や操作方法は異なりますが、ライブ撮影の基本的な考え方は共通しています。

シャッタースピードを確保し、絞りとISOで明るさを調整し、動く人物を追えるAFを使うという考え方は同じです。

ライブ撮影はMモードじゃないとダメ?

いいえ。Mモード以外でも撮影できます。

Mモードはシャッタースピードと絞りを自分で決められるため便利ですが、初心者が必ずMモードから始めなければならないわけではありません。

ただ、ライブ撮影に慣れていきたいなら、Mモード+ISOオートなどから試すと「シャッタースピードと絞りを自分で決める感覚」をつかみやすくなります。

シャッタースピードは1/250秒で十分?

1/250秒はスタート地点として使えますが、すべてのライブに十分とは限りません。

激しいダンスやジャンプでは1/320秒、1/500秒、それ以上が必要になる場合があります。

数字だけで判断せず、実際の写真を拡大して顔、手、髪などのブレを確認してください。

ISO感度はどこまで上げても大丈夫?

一律に「ISO○○まで」と決めることはできません。

カメラによって高感度時の写りが異なりますし、SNS掲載なのか大きくプリントするのかによっても許容できる範囲は変わります。

自分のカメラでISO感度を変えて撮影し、「自分ならここまでは許容できる」という基準を作っておくと実戦で迷いにくくなります。

AF-CとサーボAFは何が違う?

メーカーによって名称や細かな制御は異なりますが、ライブ撮影では「動く人物へ継続してピントを合わせるためのAF」という目的で選びます。

名称をそのまま別メーカーへ当てはめるのではなく、自分の機種で動体追従に相当するAFを確認してください。

瞳AFがないカメラでもライブ撮影できる?

できます。

瞳や人物を自動認識する機能は便利ですが、ライブ撮影に必須ではありません。

AFエリアを適切に選び、自分で被写体を追いながら撮影する方法でも十分対応できます。

最初の1枚が失敗したら何から変えればいい?

まず写真の「何が失敗しているのか」を確認してください。

ブレているならシャッタースピード、暗いなら絞り・ISO・露出、ピントが違う場所に合っているならAFを確認します。

一度に全部変更しないことがポイントです。

まとめ|まず4つの設定からライブ撮影を始めよう

SONY・Canon・NikonではAFや測光などの名称が異なりますが、ライブ撮影で考える基本は大きく変わりません。

初心者が最初に覚えたいのは、シャッタースピード・絞り・ISO・AFの4つです。

まず出演者の動きを止められるシャッタースピードを決め、使用するレンズに合わせて絞りを設定します。そのうえでISO感度を調整して必要な明るさを確保し、動く人物を追従できるAFを選びましょう。

慣れてきたら、連写・測光・露出補正・ホワイトバランス・保存形式まで少しずつ調整していけば十分です。

大切なのは、「ライブ撮影ならISO1600」「1/500秒なら大丈夫」と数字だけを覚えることではありません。

撮影した写真を見て、ブレたのか、暗かったのか、ピントが外れたのかを確認し、原因になった設定をひとつずつ直していきましょう。

設定の意味が分かるようになれば、SONYからCanon、Nikonへカメラが変わっても応用できます。まずは手持ちのカメラで基本設定を作り、自分がよく撮影するライブ会場に合わせて少しずつ調整してみてください。

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