ライブ撮影では、カメラやレンズだけでなくSDカード選びも大切です。
特に地下アイドル撮影のように連写を多用すると、「大事な場面で急に連写が遅くなった」「書き込みが終わるまで次の撮影ができなかった」ということがあります。
RAWで撮影している場合は1枚あたりのデータ量も大きくなるため、容量不足も気になりますよね。
ただし、「一番速くて高いSDカードを選べば安心」というわけではありません。カメラ側が対応している規格によっては、高性能なカードを購入しても本来の性能を活かせないことがあります。
この記事では、ライブ撮影に適したSDカードを選ぶために知っておきたい容量・書き込み性能・UHS-I/UHS-II・V30/V60/V90の違いを整理しながら、おすすめモデルを紹介します。
ライブ撮影向けSDカードは容量だけで選ばない
SDカードを選ぶとき、最初に64GB・128GB・256GBといった容量を見る人は多いと思います。
もちろん容量は重要です。ただ、ライブ撮影では「何枚保存できるか」だけで選ぶと失敗することがあります。
ダンスやジャンプ、決めポーズ、目線が来た瞬間などを連写すると、短時間に大量の写真データが発生します。
カメラは撮影したデータを一時的に内部のバッファへ保存し、その後SDカードへ書き込みます。
SDカードへの書き込みが追いつかなくなるとバッファに空きがなくなり、連写速度が落ちたり、次の撮影まで待たされたりすることがあります。
ライブ撮影用なら、次の4項目を確認しておきましょう。
- SDカードの容量
- 書き込み性能
- UHS-I・UHS-II
- V30・V60・V90などのスピードクラス

ライブ撮影用SDカードで失敗しない5つの選び方
1.連写するなら書き込み性能を確認する
SDカードの商品ページでは「最大200MB/s」「最大280MB/s」といった数字が目立ちます。
ここで注意したいのが、読み込み速度と書き込み速度は別物ということです。
読み込み速度は、SDカードからパソコンなどへ写真を転送するときの速さに関係します。
一方、ライブ撮影中の連写で重要になるのは、カメラからSDカードへデータを書き込む側の性能です。
特にRAWやRAW+JPEGで連写する人は、商品ページに表示された最大速度だけを見るのではなく、書き込み性能まで確認して選びましょう。
2.容量は128GBをひとつの基準にする
ライブ撮影で何GB必要なのかは、撮影枚数だけでは決められません。
カメラの画素数やRAW・JPEGなどの保存形式によって、1枚あたりのファイルサイズが大きく変わるからです。
| 容量 | 向いている使い方 |
|---|---|
| 64GB | JPEG中心・撮影枚数が少ない・予備カード |
| 128GB | 一般的なライブ撮影・RAW撮影 |
| 256GB | RAW+JPEG・大量連写・長時間撮影 |
| 512GB以上 | 大量の静止画に加えて動画も撮影する場合など |
迷っているなら、まず128GBを基準に考えると選びやすいでしょう。
1公演で大量に連写する人やRAW+JPEGで保存する人なら、256GBも候補になります。
3.UHS-IとUHS-IIはカメラ側の対応を確認する
ライブ撮影用SDカードを探していると、「UHS-I」「UHS-II」という表記を目にします。
高速なカードを求めるならUHS-IIが気になりますが、ここで先に確認したいのが使用しているカメラのカードスロットです。
カメラ側がUHS-IIに対応していなければ、高価なUHS-IIカードを購入しても、その速度性能を十分に活かせない場合があります。
反対にUHS-II対応カメラを使用し、RAWで長めの連写をするなら、UHS-IIカードを選ぶメリットが出てきます。
4.V30・V60・V90の数字だけで決めない
V30・V60・V90はビデオスピードクラスを示す規格です。
数字が大きいほど最低持続書き込み速度の基準が高くなりますが、V90だから静止画の連写が必ず一番速くなる、という意味ではありません。
静止画を中心に撮影する場合は、V表記だけでなく、カメラ側の対応規格やカードの書き込み性能も合わせて確認しましょう。
5.予備のSDカードも用意する
大容量カードを1枚だけ用意するより、ライブへ予備カードを持って行く方が安心です。
予想以上に撮影枚数が増えたり、カードを交換する必要が出たりしても対応できます。
「今日はそんなに撮らないだろう」と思っていても、推しの出番が多かったり良い表情が続いたりすると、ついシャッター枚数が増えますよね。
メインカードとは別に、すぐ交換できる予備カードをカメラバッグへ入れておくと安心です。
ライブ撮影向けSDカードおすすめモデル
ここからは、ライブ撮影用として検討しやすいSDカードを紹介します。
カメラ側の対応規格を確認したうえで、自分の連写量や予算に合ったものを選んでください。
SanDisk Extreme PRO|価格と性能のバランスで選びたい人向け
「まずライブ撮影用として使いやすいSDカードが欲しい」という人が候補にしやすいのがSanDisk Extreme PROです。
今回紹介する商品はUHS-Iタイプなので、UHS-IIを必要としないカメラや、最高速度より価格とのバランスを重視する人に向いています。
自分のカメラがUHS-I対応であれば、必要以上に高価なUHS-IIカードを選ぶ前に検討したいモデルです。
ProGrade Digital GOLD|UHS-II対応カメラで連写したい人向け
RAW撮影で連写する機会が多く、UHS-II対応カメラを使っているならProGrade Digital GOLDが候補になります。
「撮影枚数が増えてきて、SDカードの書き込み性能も見直したい」という人に向いた選択肢です。
ただし、UHS-IIのメリットを活かせるかどうかはカメラによって異なります。購入前に使用しているカメラの仕様を確認してください。
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Lexar Professional GOLD|高速なUHS-IIカードを選びたい人向け
Lexar Professional GOLDも、UHS-II対応カメラで連写性能を重視したい場合に検討したいモデルです。
ライブ撮影でRAW連写を多用するようになると、カメラだけでなく記録メディア側の性能も気になってきます。
特に「今使っているカードでは連写後の待ち時間が気になる」という場合は、カメラの対応規格を確認したうえで高速カードへの変更を検討するとよいでしょう。
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ライブ撮影なら128GBと256GBはどっちがおすすめ?
容量で迷ったら、まず128GBを基準に考えてみてください。
ただし、必要な容量は撮影時間だけでなく、カメラの画素数や保存形式、連写する頻度によって変わります。
例えばJPEG中心で必要な場面だけ連写するなら、128GBでも使いやすいでしょう。一方、高画素機でRAW+JPEGを保存しながら大量に連写する場合は、256GBを選んだ方が容量に余裕を持ちやすくなります。
| 撮影スタイル | 容量の目安 |
|---|---|
| JPEG中心・連写少なめ | 64GB〜128GB |
| RAW中心・一般的なライブ撮影 | 128GBを基準に検討 |
| RAW+JPEG・連写多め | 128GB〜256GB |
| 高画素機・大量連写 | 256GBも検討 |
注意したいのは、「128GBなら○枚撮影できる」と単純には決められないことです。
同じRAWでもカメラによってファイルサイズが異なり、圧縮RAW・ロスレス圧縮RAW・非圧縮RAWなどの設定でも必要容量は変わります。
購入前に自分のカメラで撮影したRAWファイル1枚のおおよその容量を確認しておくと、必要なSDカード容量を判断しやすくなります。

高いSDカードに変えれば連写は速くなる?
「高速なSDカードへ交換すれば、カメラの連写速度も上がるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、SDカードだけでカメラそのものの最高連写速度が上がるわけではありません。
ライブ撮影で連写の快適さに関係するのは、主に次の要素です。
- カメラ本体の連写性能
- カメラ内部のバッファ容量
- カードスロットの対応規格
- SDカードへの書き込み性能
- RAW・JPEGなどの保存形式
高速なSDカードが効果を発揮しやすいのは、連写によってバッファへたまったデータを書き出す場面です。
例えば推しがセンターへ来たところから連写を始め、曲の決めポーズまで撮り続けたとします。その直後に次のシャッターチャンスが来たとき、まだ前のデータを書き込んでいると、思うように連写できないことがあります。
こうした待ち時間を減らすという意味では、高速なSDカードを使うメリットがあります。
反対に、カメラ側の書き込み性能がボトルネックになっている場合は、高価なカードへ交換しても大きな違いを感じられない可能性があります。
SDカードだけを見るのではなく、使用しているカメラとの組み合わせで考えることが大切です。
3商品ならどれを選ぶ?ライブ撮影スタイル別に比較
今回紹介した3商品は、それぞれ向いている人が異なります。
| 商品 | こんな人におすすめ |
|---|---|
| SanDisk Extreme PRO | 価格と性能のバランスを重視したい人 |
| ProGrade Digital GOLD | UHS-II対応カメラでRAW連写を多用する人 |
| Lexar Professional GOLD | UHS-II対応機で高速性能を重視したい人 |
まず確認してほしいのは、使用しているカメラがUHS-IIに対応しているかどうかです。
UHS-Iまでの対応なら、SanDisk Extreme PROのようなUHS-Iモデルから検討できます。
UHS-II対応カメラを使用していて、ライブでRAW連写する機会が多いなら、ProGrade Digital GOLDやLexar Professional GOLDが候補になります。
「一番高性能なもの」を選ぶのではなく、カメラの対応規格と自分の撮影スタイルに合ったものを選びましょう。
ライブ撮影用SDカードについてよくある質問
ライブ撮影に64GBでは少ない?
JPEG中心で撮影枚数がそれほど多くなければ、64GBでも使える場合があります。
ただしRAW撮影や連写が多い場合は容量を消費しやすいため、これから購入するなら128GBも比較しておくと安心です。
RAW撮影なら128GBで足りる?
128GBで十分かどうかは、カメラの画素数、RAWの種類、撮影枚数によって変わります。
ライブ1公演で自分がどのくらい撮影するのか分からない場合は、普段の撮影データから1枚あたりのファイルサイズと撮影枚数を確認して判断すると失敗しにくくなります。
UHS-II非対応カメラでもUHS-IIカードは使える?
互換性のある組み合わせで使用できる場合でも、カメラ側がUHS-IIに対応していなければUHS-II本来の高速性能は活かせません。
購入前にはSDカードだけでなく、カメラメーカーが公開している対応メディアの仕様も確認してください。
V60とV90ならV90を選んだ方がいい?
数字だけを見てV90を選ぶ必要はありません。
V60・V90は最低持続書き込み速度に関するビデオスピードクラスなので、静止画撮影ではカメラ側の対応規格やカード自体の書き込み性能も含めて判断します。
ライブで静止画を中心に撮影するなら、「V90だから一番良い」と考えるのではなく、自分のカメラと撮影方法に必要な性能かを確認しましょう。
SDカードは何枚持って行けばいい?
メインで使用するSDカードとは別に、交換できる予備を用意しておくと安心です。
撮影枚数が予想以上に増えることもありますし、容量に余裕がなくなったときに、その場で写真を削除しながら撮影を続けるのは避けたいところです。
ライブ前にメインカードと予備カードの両方を確認しておけば、撮影そのものに集中しやすくなります。
まとめ|ライブ撮影では容量と書き込み性能を確認してSDカードを選ぼう
ライブ撮影用のSDカードは、容量だけで決めるのではなく、連写時の書き込み性能やカメラ側の対応規格まで確認して選ぶことが大切です。
容量で迷ったら128GBをひとつの基準にし、RAW+JPEGや大量連写が多い場合は256GBも候補にすると選びやすくなります。
また、UHS-II対応カメラでRAW連写を多用するなら高速なUHS-IIカードを検討する価値があります。一方、UHS-I対応カメラなら、必要以上に高価なカードを購入する必要はありません。
価格やスペックの数字だけで決めず、「自分のカメラが対応しているか」「どのくらい連写するか」「RAWで撮影するか」を基準に選んでみてください。
自分の撮影スタイルに合ったSDカードを準備しておけば、推しの決定的な瞬間に容量や書き込み待ちを気にせず、撮影に集中しやすくなります。

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