「地下アイドルのライブをきれいに撮りたい。けど一眼レフとミラーレス、どっちを買えばいい?」――初めての機材選びで必ずぶつかる壁です。本記事では、ライブハウスの暗さ・動体撮影・静音性など“現場事情”に合わせて最適解をわかりやすく解説。最後に初心者でも失敗しにくい構成例と、予算別の具体例も紹介します。
結論(先出し):
- ミラーレス…暗所AF/サイレント撮影/軽量。ライブハウス撮影の第一候補。
- 一眼レフ…光学ファインダーの見やすさ/中古価格の安さ。低予算で始めたい人に選択肢。
基本の違い(地下アイドル現場に効く観点で比較)
項目 | ミラーレス | 一眼レフ | 現場での影響 |
---|---|---|---|
AF性能(暗所) | 強い:瞳AF・顔認識が充実 | 中~強:上位機は良好 | 被写体が動く/照明が暗くても歩留まりUP |
ファインダー | 電子(EVF):露出を見ながら撮れる | 光学(OVF):遅延ゼロ・見やすい | EVFは仕上がり確認◎/OVFは違和感少なく快適 |
シャッター音 | 無音可(電子シャッター) | 機械音あり | 静かなMCパートでの配慮度が変わる |
サイズ・重量 | 軽い | 重め | 長時間のスタンディングでも疲れにくい |
バッテリー | やや弱い(予備推奨) | 強い | 通し公演・物販撮影まで持たせるなら注意 |
ブレ対策(手ブレ補正) | ボディ内補正ありの機種が多い | レンズ側頼みが多い | 暗所での低速シャッターが安定 |
レンズ資産・価格 | 新世代レンズはやや高価 | 中古が豊富で安い | 単焦点F1.8で暗所対策の初期費用が変わる |
動画性能 | 強い:AF/手ブレに優位 | 中:機種差が大きい | 推しのダンス動画も狙うならミラーレス有利 |
👉 迷ったらミラーレス+明るい単焦点(F1.8)が最短ルートです。
参考:暗所ライブでのISO設定とノイズ対策(実践ガイド)
現場基準の「判断フロー」
- 静音必須? → はい:ミラーレス(電子シャッター)/ いいえ:どちらでもOK
- 予算重視? → はい:一眼レフ中古+単焦点F1.8 / いいえ:ミラーレス+単焦点
- 動画も撮る? → はい:ミラーレス優先 / いいえ:どちらでもOK
- 荷物を軽く? → はい:ミラーレス優先
最初の一本:
ボディは無理しないでOK。そのぶんレンズはF1.8クラスを最優先。暗所での成功率が段違いに上がります。
ケース別おすすめ構成(作例イメージ)
① 表情ドンピシャ(前方・寄り気味)
- レンズ:50mm F1.8(APS-Cは約75mm相当)
- 設定目安:1/250秒・F1.8・ISO3200〜6400
② 中距離オールラウンダー(全身+表情両取り)
- レンズ:35mm F1.8
- 設定目安:1/250秒・F1.8・ISO1600〜3200
③ 後方広め(複数人・フォーメーション)
- レンズ:24mm〜35mmの明るい単焦点 or 24-70mm F2.8
- 設定目安:1/320秒・F2.8・ISO1600〜6400
👉 露出が足りないときの優先順位:シャッタースピード確保 → 絞り開放 → ISOで調整
詳しくは:暗所ライブでのISO設定とノイズ対策
初心者でも失敗しにくい「具体例」※モデルは一例
ミラーレス構成(APS-C)
- ボディ例:Canon R10 / R50、Sony α6400 / α6700、Nikon Z50 / Z30 など
- レンズ例:35mm F1.8 or 50mm F1.8
一眼レフ構成(中古前提)
- ボディ例:Canon 90D / 80D、Nikon D7500 / D7200 など
- レンズ例:50mm F1.8(EF/AF-Sなどマウントに適合)
中古購入のコツ:
シャッター回数・外装ダメージ・AF異音・センサー汚れを要チェック。保証のある店舗(整備済み・初期不良交換可)が安心。
おすすめミラーレス TOP3(はじめての地下アイドル撮影向け)
🥇 第1位
エントリー~中級の定番モデル
瞳AF・連写・軽量の三拍子。単焦点F1.8を足せば暗所でも歩留まり良好。
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🥈 第2位
AF追従が強いモデル
ステージ上の激しい動きでも追従しやすい。動画も本格対応。
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🥉 第3位
コスパ重視の軽量モデル
初めての一台に。軽さは正義、通し公演でも疲れにくい。
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中古一眼レフ TOP3(低予算で始めたい人向け)
🥇 第1位
上位APS-Cの定番
高ISOも粘り、バッテリーも安心。50mm F1.8と相性◎。
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🥈 第2位
操作しやすい中級機
ダイヤル操作が快適。暗い会場でも基本性能は十分。
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🥉 第3位
価格重視の良コスパ機
まずは低予算で始めて、慣れてからミラーレスへ移行もアリ。
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設定の基本(最初のライブで使える最低限)
- シャッタースピード:1/250秒以上(ダンスの止まりで上げ下げ)
- 絞り:開放(F1.8~F2.8)
- ISO:1600〜6400(ブレるなら惜しまず上げる)
- AF:瞳/顔追従+連写LOW~MIDで歩留まりを確保
- ホワイトバランス:オート or 電球で崩れを抑制
さらに掘り下げ:暗所ライブのISO設定&ノイズ対策|高速連写設定と決定的瞬間の狙い方
よくある失敗と対策
- 写真がブレる → SS優先(1/250秒目安)+ ISOを上げる
- 顔が暗い → 露出補正+/スポットライトの瞬間を狙う
- ザラつきが気になる → RAW撮影+ノイズリダクションで後処理
- 電子シャッターで縞が出る → LED照明でのバンディング。機械シャッターに切替
- MCが聞こえる静かな場面で音が気になる → サイレント撮影 or 消音設定
まとめ:この順で決めれば失敗しない
- 静音・暗所AF・軽さ優先 → ミラーレス+F1.8
- 予算重視 → 中古一眼レフ+F1.8
- 最初の設定は「SS1/250・開放・ISO自分の許容まで」
- まずは1本でOK → 35mmか50mmの単焦点で練習
次に読む:
👉 暗所ライブのISO設定とノイズ対策
👉 高速連写設定と決定的瞬間の狙い方
👉 ライブ撮影に強い明るい単焦点レンズの選び方
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